ビターチョコ

アイアン・ジャイアントのビターチョコのレビュー・感想・評価

アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)
5.0
LDをいっぱい買ったが、いまLDは過去の物。同じ失敗はしたくないからDVDを買えなかった。だけど、あれ? いま私はDVDを何百枚も持ってるような(笑)。で、その最初の一枚がこの『アイアン・ジャイアント』だった。

あらすじ。
冷戦下のアメリカで、巨大ロボットと少年が出会った。ロボットがどこから来たのか誰も知らない。ロボットと少年は友だちになり、楽しい毎日が始まったが、ロボットが見つかって大騒ぎに! そして軍隊がミサイルを発射した!

久しぶりに泣いた。
評判どおりの傑作アニメーション。
ユーモアたっぷりの楽しいアニメーション作品で、とても判りやすい話だから、老若男女にオススメできそうだ(私は他人に映画をススメるのが嫌いだし、ススメられるのが大・大・大嫌いだが)。

映像のクオリティがとても高いので、安心して観ていられる。好きな絵柄だし、DVDを買って観て本当に満足した作品だ。

ロボットなど、メカはCGだから、動いてもデッサンの狂いがない。そのモデリングを担当したのは実は日本人(ムックにインタビューと顔写真も載っていた)。この後、ディズニーに移籍して『アナと雪の女王』に参加した、糸数弘樹氏である(ツイッターもある)。

日本は世界一のアニメ大国で、ロボットアニメだけで百タイトル以上あるだろう(漫画を含めたら千タイトル以上かも?)。だがたぶん、この『ジャイアント』と同ジャンルで『ジャイアント』以上に面白い日本のロボットアニメはない気がする。同ジャンルというのは「友情もの」と言えばいいのだろうか。

登場人物は少ない。その理由は、主人公の少年の友人が一人も出てこないからからだろう。確か名前はホーガース。元気で思いやりのある子供なのに、なぜ友人がいないのだろう。

そういえば、音楽に印象がない。見直せば違うかもしれないが、今は記憶にない。ミュージカルアニメじゃないし、エンディングも特に記憶がない。
そんなふうにこの作品は、多過ぎず、少な過ぎず、絶妙なバランスで作られているから、嫌味なところが無かった。再見したいが、前回はたぶん5年以上前だろう(私は映画をめったに観ないから、笑)。繰り返すが、また観たくなってきた。