鰯

アイアン・ジャイアントの鰯のレビュー・感想・評価

アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)
4.5
スーパーマンになる

1957年アメリカ。嵐に見舞われた漁師は、まばゆい光線と巨大な影を目撃する。数日後、メイン州に母と暮らすホーガースは変電所の電線に絡まった巨大なロボットを助け、彼らは深い友情で結ばれていく。

子どもの頃に観ていたら、「ロボットを作りたい」と思っていたであろう作品。映画全体が愛と創造力で溢れていて、誰にとっても刺さるメッセージが込められているように感じました。

最高だったのは、スクラップ場で「アート」をつくるディーン。「なりたい自分になればいい」なんてさらって言えるのがかっこよすぎる。アイデアでアイアンジャイアントとホーガースを救い出すなど、大活躍です。
コミュニケーションが困難なアイアンジャイアントと少しずつ分かり合える様子を、ホーガースと一緒に楽しみながら観られるのが魅力だと思います。やっと通じた!何とか危機を乗り越えられた!と1つ1つ感情移入させる仕掛けがたくさん

盲目的にアイアンジャイアントを敵視するケントが、徹底的に悪役を貫くのもシンプルで見やすい。けど、彼は彼で上司から成果を求められるなど少し深堀りする描写もあってよかった
親子で楽しむには最高の1本だと思います。
鰯