みおこし

アイアン・ジャイアントのみおこしのレビュー・感想・評価

アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)
3.7
ブラッド・バード監督作品。なんとなくディズニー要素がたっぷり垣間見えましたが、まだピクサーに入社する前の作品とのこと。かなり前からテイストはディズニー風だったのですね。

1957年、アメリカ。メイン州に住む少年ホーガースは、変電所で電線に絡まった巨大なロボット、アイアン・ジャイアントと出会い、友情を育む。しかし、通報を受けた政府捜査官のマンズリーが現れ...。

興行的には失敗だったとのことですが、映像は美しいし物語も感動的な一本でした。
個人的にはロボットもの作品は苦手なのですが、本作のアイアン・ジャイアントはものすごく可愛らしい...!どこかE.T.を彷彿とさせる作品でした。まさかの声優はヴィン様。グルートといい、これといい、まともに話すキャラクターの役が少ないですね(笑)。
過ごした時間はわずかなのに、自然とホーガースとアイアン・ジャイアントの間に芽生えた絆の強さが感じ取られる作り。
ラストは涙なしでは観られない!

そして悪役のマンズリーの憎たらしさと言ったら...!思わずイライラが募る演出も見事でした。どうしてアニメーションなのにあんなにムカッとくる表情を作れるんでしょうか(笑)。

冷戦時代を舞台にしている点もすごく興味深くて、これはピクサーではあまり題材に出来ない企画のような印象を受けました。その意味では入社前のバード監督の世界観や思いが垣間見えてすごくレアな作品だなと。
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