戦国武将の中でも勇猛果敢で知られる武田信玄は自らの死を隠すためにそっくりな影武者を雇い、3年間は秘匿してほしいと遺言を残す…
世界で一番知られている日本人監督
!!黒澤明!!
による唯一実在の戦国武将を取り上げた時代劇！
カンヌ国際映画祭ではパルムドールを受賞！
当時の日本の興行収入歴代1位を記録！
クロサワの見てない作品をU-NEXTで鑑賞。
「国を盗むために、
数えきれねぇ人殺しをした大泥棒！」
さすが”世界のクロサワ”って感じの重厚な時代劇名作。
3時間だし時代劇だしとなかなか若者はとっつきずらい題材かもしれないが、
意外と内容を簡単に説明すると
「武田信玄の影武者がバレないように頑張る」
話なので見てみるとそんなに難しいわけではない。
元々何者でもない”小悪党”だった男が次第に本物の”武田信玄”になっていく様子が素晴らしい！
序盤から終盤にかけて変わっていく雰囲気や言動、纏うオーラや影の濃さまで変わってることに気づいたときはさすがだと思った！
主演は『乱』でも起用した仲代達矢。
元々座頭市先輩こと勝新太郎がやる予定だったらしいが監督と喧嘩して降板。
ただこの完成品を見てみると仲代さんで本当に良かったじゃないかな？
武田信玄と影武者の男、顔は同じなのにこうも違う男を演じられるの演技力の賜物。
題材的にも主演をミスってたらコケてたんじゃないだろうか。
信玄の弟役に若き山崎努等も出演していた。
あとは結構オーディションで決まったらしく、今や有名俳優の方々が多数カメオ出演してるらしい。
ラストシーンも圧巻でございます。
黒澤明というと白黒時代の映画ばかり目がいっていた自分だが、晩年にもこんな名作を作っていたんですなぁ～。
まだまだ勉強不足でございます。
時代劇好き、黒澤明監督作品を見たい方、そして仲代達矢の熱演を見たい方にはオススメの作品。
