<概説>
ディズニーワールドによる新解釈『人魚姫』。文豪アンデルセンの描いた、美しき恋と王子への愛を天秤にかけた人魚の御伽噺。
<感想>
ディズニーは人間が大好きというのがよく伝わります。
「人間ってこんな素敵なものをつくる!」
「だって人間ってこんなにかっこいい!」
「魔法の力にだって人間は負けないぞ!」
キセルやらの小物に感嘆するパートが追加されたところなんて、特にその人間大好きさが伝わってきますね。原文はたしか大船舶に感動するようなものだったはずですが。
ただ一番象徴的なのは悪役の変更点。
これが意識してなのかはわかりませんが、悪役の魔女に人魚という属性を付与しています。自然と人界が対立するときにその原因となるのは人間側ではなくて、あくまで自然内部に介在するのだとでも言いたげ。
ここまでうがった見方は自分でもどうかと思います。
とはいえ原作が世界的作品ですから、それを改変する意味というのは考えてみてもいいのではないでしょうか。
他に改変を気にするならそうですね…
近年流行の実写化はやらないで欲しいですね。
リアル志向の魚鱗ドアップとか実は苦手です。