おこめ

RENT/レントのおこめのレビュー・感想・評価

RENT/レント(2005年製作の映画)
3.6
個人的には全くハマらない作品だった

ドラマで語るべきストーリーラインとミュージカルでインパクトを持って伝えるストーリーラインのバランスが不細工

作中で起こる出来事で感情が揺れ動くキャラクターとそのストーリーを覗く観客との共感のズレが酷い

要はさ、

「こっちだって一緒になって悲しみたいんだけど、その気持ちにさせてくれるシーン描いてなくない?」

問題

エンジェルに代表される"いや、お前らが愛してあって仲を深め合ってた印象的なシーンないじゃん"ということなのよ

エイズとかドラッグとかの描き方も薄っぺら、、逆効果だよ?こんな取り込み方したら、、

あっち行ったらすぐこっちに戻ってくるハンドルを急に切る展開も多いよ、、

元の劇はめちゃくちゃいいのは想像出来るのよ。

この手の映画版になった時に作品が持つ力強さが無くなる映画として『インザハイツ』なんかがよぎったな

インザハイツはまだ街全体を巻き込む演出が多くて、そこに対してのエネルギーは良かったと思うけど、、

今作のストーリーの積み上げはどんどん小さくまとまっていくでしょ。

一番機能させるべき人物が最後まで置き去りなのもお話としてどうなの??

キャラクターにも魅力的な人が全くいない

はっきり言ってミュージカル要素に逃げて強引にストーリーを形作って台詞(歌詞)で回収してるようにしか見えなかった

物語の着地も真正面から外れてます。

この辺は名手クリスコロンバスでもどうにか出来なかったのか、、と残念

脚本のチョボスキーはここからの怒涛のキャリアアップを考えると、相当レベルアップしてるわ、、今作のミュージカルとしての隙だらけの脚本を考えると、凄いな

音楽の良さ、特にオープニングの掴みは良かったけど、頂点がオープニングだった、、

駄作とは言わないし、原作の下地の良さが伝わってくるのも事実なんだけど!

好かん!!!
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