1996年に12年以上にわたりブロードウェイでロングランを記録し続けていたミュージカル“RENT”の映画化。
なぜか我が家にブロードウェイミュージカルのサントラCDがあって歌に馴染みはあったものの、舞台と映画は未鑑賞。特に“Seasons Of Love”が好きでよく聞いていて、いまでも気分を上げたい時に聞きます。
“Seasons Of Love”の歌詞に出てくる数字「525,600」は“1年”を“分”に換算したのですね。電卓弾いたら数字が一致しました。でも数字覚えるも苦手だから「ふんふんふんミーニッツ🎶」ってなっちゃう。歌詞見ながらでも舌噛みそうになる。特にカラオケで歌うのはオススメしません。ためしに頑張ってみたら部屋にいるみんなの顔が鉄仮面になってました(赤っ恥かきましたよ)。数字を乗り越えると歌いやすくなりますが、合唱して盛り上がるヤツだから援軍がいないとね。
フラッシュモブでもよくこの曲を使われる気がします(結婚式とかの定番かしら?)。テレビ番組でも取り上げられていて「お、この曲!」って妻にテレビ画面へと促すと「フラッシュモブは好きじゃない」って顔が鉄仮面になってました(私は見てソッコーで涙腺うるうるになるんですけど…)。
みんなノリ悪いねー。
“RENT”の生みの親ジョナサン・ラーソンは、バイト代で生活を支えながら、実に7年もの月日を経てこの超ヒット作ミュージカルを完成させたのだそう。ただ、残念なことに“RENT”のプレビュー公演の前日にご本人は亡くなってしまいました。トニー賞で、ミュージカル作品賞など10部門を制覇したのに、この大成功を彼自身は見届けることができなかったのです。
そんな悲しい背景があるミュージカルをクリス・コロンバス監督が映画化したのが本作です。しかもミュージカル初演から約10年後も経ったのにブロードウェイのオリジナルキャストを6名も同じ役で揃えたのだそう。舞台も映画もリアルタイムで観た人にとって、映画での再現は感慨深いものがあったでしょうね。
私は完全に置いてきぼりを食ってしまいましたが、彼が辿った人生を知ったうえで映画の方を観たら、ジョナサン・ラーソンの歌詞が胸により深く響きました。
「ファイブハンドレッド・トウェンティファイブサウザンド・シックスハンドレッド、ミーニッツ(524,600分) 🎶」……やはりむずいぜ。