滝和也

アルゴ探検隊の大冒険の滝和也のレビュー・感想・評価

アルゴ探検隊の大冒険(1963年製作の映画)
4.0
骸骨剣士に萌える…!

50年以上前に作成された
特撮映画の金字塔。
ストップモーション撮影を
駆使したその映像の素晴らしさ。

ギリシャ神話を下敷きにした作品であり、勇者ジェイソンが病気、怪我を治し、幸せと平和をもたらすと言う黄金の羊の毛皮をアルゴ号の仲間と世界の果まで探しに行く物語。

話に突込みドコロは多々あるものの、冒険譚、活劇として楽しめる。やはり特撮レイ・ハリーハウゼンのこだわりのストップ・モーション撮影が白眉。
一コマひとコマずつ撮影するこの技術は時間と金が途方もなくかかる。クライマックスの骸骨剣士と3名の勇者の剣劇はまさに奇跡。合成された人の動きとピタリあっているのだ。7首龍の歯から生まれし骸骨剣士。歯を地面に投げると土中から生えて来て、キヲツケ!もうカワイイとしか思えない…。

レイ・ハリーハウゼンの活躍はその遙か前からシンドバットやタイタンの戦いなどがある。円谷はゴジラをこれと同様の方法で撮ることを断念し、きぐるみを選び、一時代を作る。そして今その概念はCGを生み出しゴジラすらCG化した。その中で原点にして至高を見直して見るのもよいと思います。

青銅の巨人タロス、怪鳥ハーピィ、海の神トリトン、七首龍ハイドラなども登場。またヒロイン神官メディア、女神ヘラなど美しい女優陣も見どころですね。海洋堂から発売されてた骸骨剣士のフィギュア買えば良かった…。
滝和也

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