「キャベツを剥いたら芯が出る。たまねぎ剥いたら何が出る?」
『演劇』の平田オリザワークショップが記憶に残っていたので「たまねぎ剥いたらたまねぎが出る」が絶対正解だと思ってました。涙…
羽仁進特集で観たわけですが、やはりどうにも寺山修司の匂いを嗅いでしまう。捨て子、初恋、記憶、逃走。あぁ、われに五月を。描かれるのは嫌になるくらい恥ずかしい青春ですが、捨て去りきれない何かがあるし、無理矢理笑いながらの疾走には泣きそうになる。涙は、人間が作る一番小さい海です。
振り子を下から撮るシーンが異様で印象的。ピーナッツ、サブちゃん、三波春夫、ひょっこりひょうたん島と、流行歌の使い方がいいアクセントになっていた。