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ミストのYSKのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
4.0
スティーブン・キング作品の中ではかなり上位に入るくらい好きな作品ではありますが、決して後味が悪いとか鬱になると思ったことはなく、むしろその手があったかと微笑ましい気持ちにすらなりました

後味の悪さでたびたび名前があがる作品には『セブン』がありますが、あちらはすでに起こったことを追っかけで体感させられているのに対し、こちらは主人公には選択の余地がありましたからね、出る/出ないに始まり、全ての選択肢でハズレを選び続けた結果とみればバッドエンドもやむなし、始めに飛び出した母子との対比が残酷なまでに明暗がわかれており最高でした

『ハンターハンター』でプーハットが言っていたじゃないですか、「見込があるのは開始と同時に迷わず席を立った数人と、カラクリを理解して席に残り集中してるオレ達…」だって
まあ、首だけになってしまうんですけどね

ただ、いくら怪物の襲撃や対決シーンがあったからといって、120分のほぼほぼの時間をマーケットの中で起こった会話劇だけで緊張感を維持し続けたのはすごいことだと思います
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