徒然ふぃるむ

ミストの徒然ふぃるむのネタバレレビュー・内容・結末

ミスト(2007年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

人間のさまざまな闇が詰め込まれた作品だと思います。この作品が描く恐怖の象徴となるのは霧の中に潜む、その全貌もよく分かっていない未知の生物達です。しかしそれを恐怖する人間たちの行動がやがて集団ヒステリーや誤った判断や争いを引き起こしていきます。それがまた新たな恐怖を生み出していて、終盤の方になると見ているだけで口の中に酸っぱいものが込み上げてくるほどでした。未知なる恐怖の生物たちの描写も繊細なCGで作り込まれており、この時代に作られた映画ということも考えるとかなりのクオリティの視覚的な恐怖も楽しめる映画だと思います。カメラワークや未知なる生物の登場の仕方や、人間を襲う様子の見せ方が絶妙です。自分がこういう状況に置かれた時にどうするかということも考えさせられました。映画の終わり方、ラストシーンについてはかなり考えさせられるものがあり、この映画の議論の深さを一気に広げていると思います

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