三郎丸

ミストの三郎丸のレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
3.7
これぞ、
【主人公が頑張れば頑張るほど人が死ぬ映画】
そして、レビュー数が凄まじい…

主人公は、パワフル(無駄に)オヤジのトーマス・ジェーン。未知の生物に手斧で頑張っております。

レビュー数の関係(25000超え)でお話は簡潔に、
激しい大嵐の被害で主人公(トーマス・ジェーン)は息子と隣人(アンドレ・ブラウアー)とスーパーマーケットに買出しに行く。
突如どこからかサイレンが延々と鳴り響き
【深い霧】
がスーパーまで迫ってくる。
「霧の中に何かがいる!」
と鼻血だらけでスーパーに逃げ込んでくるオッサン、為すすべなくスーパーに立て籠もる主人公を含めた人々…
そして霧の中から謎の大型生物が現れ襲いかかってきます。さあみんな無事に生き延びる事ができるでショーか!

まず、謎の霧で正体不明の生物が未知数にいるようなブキミ設定は素晴らしい。
例えばゾンビ映画の山ほどゾンビ居ます!というのはちと絵に飽きがきます…

謎の生物のグロさも良いのですが、クモッぽい虫様の生物がウジャウジャ湧いたシーンは、背中に悪寒が走りました。(グロが過ぎます)

そして本作一番のキャラは、神を信じきっているキリスト教(狂)信者(マーシャ・ゲイ・ハーデン)の狂気(結構唐突に狂います)は最高!もっと暴れて欲しかったですね。
人間はマトモかどーかなんて誰にもわかりゃしませんから。とてもコワかったです…

個人的にもったいねーと感じたのは、隣人のアンドレ・ブラウアー。
中盤あたりに籠もっていたスーパーを出ていってしまうのですが主人公にとって敵か味方かワカラナイ謎の存在として最後のほうまで出ていて欲しかったです。

そして冒頭にも書きましたが、主人公を中心に登場人物がことごとく判断を間違えて間違えて(特にスーパーから霧に向かってライトあてたから襲われ、慌てた結果、小規模火災引き起こすシーン)、気持ちいいくらい人が死んでいきます。
頑丈なスーパーにいたらゼッタイこんなエンディングならなかったのに、ムダに行動したあげく取り返しつかなくなっちゃったですね…

ラストは賛否あるようですが、ワタシは
「タイミングが絶妙!」
という感想です。
霧の中に主人公が乗った車が消えていくようなエンディングだったら、こんなレビュー数じゃないはず。
三郎丸

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