のこっと

ミストののこっとのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
4.0
レビュー等を読んでいたら無性に見たくなってしまい、2度目の鑑賞をしました。前回見たときは、鑑賞の次の日、高速道路が霧で通行止になり下ろされ、山の中霧の中車を走らせたという霧への恐怖心しかない私です。

ただただ、霧の中にいるというだけで頭狂いそうになる。周りが見えないことの恐怖です。この霧はいつ晴れるのだろうか、いつか晴れるのだろうか…。基本的に映画でありがちないつか晴れる、という希望へ向かうのではなく、もう助かることはないのではないだろうかという諦めへと向かって行く映画。

後味悪い映画で有名なこの作品ですが、こういうラストを求めている人は多いはず。私もその1人ですので、初見の時は嬉しかった。そして2回目鑑賞でも、あぁ…。という絶望。報われない。きっとこの父親もラストで「あぁしておけば、あのときこうしておけば」そんな後悔の気持ちでいっぱいではなかったでしょうか。後悔どころではないですよね。

このようなパニック映画?なんと言ったらいいかわからないけど、ゾンビとか、得体の知れない生物と戦う映画は、結局人間と人間との争いを描いている。この映画もそこは同じ。「人は助け合わなければならない。」簡単に言われるこの言葉の難しさ。

何かどれもネタバレになってしまうような気がしてしまいますので、これは本当に前情報なしで鑑賞するのがいいですねぇ。
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