クリーチャーの非現実的恐怖と、集団心理の現実的恐怖が織り混ざった名作。
多分、この映画を楽しめるのは最初の一回だけだろうから、人生でたった一度の衝撃的ラストを、君のその目で見届けるんだ!
一切の救いのない地獄を見た。なんだろうこの映画のジャンルは。ホラーでもない、サスペンスでもない。勇敢な者が1番損をする不条理。
クリーチャーのデザインがもうめちゃくちゃ良いなぁ、映画にうるさいうちの母親をも興奮の渦に叩き込んだのだから中々いい仕事してるぜ。
メインに描かれているであろう、密室に閉じ込められた人間たちがどんどん狂っていく様が怖い。宗教の怖さというより、集団心理の怖さ。
クリーチャーホラーと思わせといて、人間の内面の怖さを隠し持っていたとんでもない怪作だァ……人にオススメしたら縁切りされるレベルだわ。
鑑賞後、本気で食べ物が喉を通らなくて、俺と母の晩御飯は豆腐になりました。鬱。