ミモ

ミストのミモのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
4.5
2019.12.7
改めて見直して、やっぱり最高に好きな映画だなと思った。
狂気とはなにか、宗教とはなにか、家族とはなにか、怪物とはなにか。いろいろ考えさせられるポイントがたくさんあった。
序盤からたくさんの伏線があって、徐々にそれが綺麗に回収されていく。人々の心境の移り変わり、狂気におちいっていく様も丁寧に描写されている。
パニック映画としても面白いが、やっぱり面白いのは人間ドラマ。登場人物それぞれに心の動きがあって、それがうまくストーリーに組み込まれている。
最高に鬱だけど、見るたびに発見があって、また見直したくなる映画。

2019.3.20
芸術性★★☆
エンターテイメント性★★★
好み★★★★

普通のホラー映画だと思って期待せずに見たら、なんと…!!!!スティーブンキング原作、『ショーシャンクの空に』のフランク・ダラボン監督ということを知って納得。衝撃的な作品でした。
導入は普通のホラー映画ですが、宗教の扇動家が出てきて不安な人々がカルト的になっていったり、モンスターが古代の神のように神々しく描かれていたり、そこはかとなく宗教の香りがただよいます。
神とは何か?愛とはなにか?家族とは何か?絶望とは?希望とは??スーパーという狭い閉鎖空間での数日間の物語ですが、いろんな感情を呼び起こされます。
そして、スティーブンキングも絶賛した衝撃的なラスト!!ホラー映画は大好きで何本も見てますが、これほど記憶に残る衝撃的なラストは数少ないです。希望と絶望が隣り合わせだけど、悲しいほどに絶望的なラスト。これは本当にトラウマものです。『ミスト』だからこそ生まれたこのラストだなーっと、感心させられました。まだ観てなかった他の監督作品も見ようと思います。素晴らしい作品です。
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