このレビューはネタバレを含みます
天災に直面すると、それまで日常の中でくすぶっていた根本的な問題が表面化する。他者に対する差別、無理解など。
ミストの中の怪物はそれを露わにする装置として機能していた。
また根拠の無い情報に扇動される人々のシーンが強調され、とてもアイロニックだった。
個人的には触手が出てきた時点でファンタジックな印象を持ってしまって、あまり入り込めなかった。
ぼくを怪物に殺させないでという息子のセリフからもラストが容易に予想されてしまったのが残念。
観る前にハードルを上げすぎてしまったかもしれない。