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ミストのTのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
3.8
観客を気持ちよくさせない映画でした。終始最悪です。(褒めてます)

デヴィッドは正義感があり家族想いで、行動力も決断力もある、観客が感情移入しやすいキャラクター。彼の行動は常に理知的で、僕らが納得することをしてくれる。例え危険な行動だったとしても「確かにそのリスクを負ってでもやらなければならない」と思えます。

しかしそれが結果に結びつかない。止めても止まらない。犠牲者を出す。間に合わない。事態は時間を追うごとに悪化していきます。

対して他のキャラクター。言うことを聞かずに子供のために外に出た女性、どうなったでしょうか。

特にキリスト教原理主義者のカーモディの言うことは、結果オーライで何故か予言的中のように見えてきます。わかりやすく増長するカーモディと、彼女を信奉してしまう人々。観客のフラストレーションは貯まります。

そこからあのラスト。
もう、最悪です。
2度と見たくない。(褒めてます)
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