衝撃すぎるラストがあまりにも有名な本作。
ある日街中に巨大な霧が発生し、主人公は幼い息子ともどもスーパーマーケットに立ち往生を余儀なくされる。
そして霧の中から得体の知れない恐ろしい「何か」が人々に襲いかかってくる。
一見よくあるモンスターパニックものですが、観ていくうちにそんな単純なものではなかったと度肝を抜かれることになります。そして衝撃すぎるあの名ラスト!
「衝撃のラスト!」という類のキャッチコピーが一時期よく流行りましたが、たしかそのひとつとして当時売り出されていたかと思います。自分はその手のキャッチコピーが大嫌いなのですが、本作についてはまさに「衝撃のラスト!」もうこれに尽きる!
そういったものはラストだけに力を入れていてそこに辿り着くまでの本編は惰性で進んでいくというものが大概ですが、この映画は全くそんなことありません!随所のホラー演出も抜群に上手いんです!
例えば序盤にロープを使ったシークエンスがあるのですが、たったのロープ1つだけなのにとてつもなく恐ろしい場面になっている!ここは本当にお見事でした!
未知の恐怖による狂気が瞬く間に人々に感染してやがて集団ヒステリーに繋がっていく様は、今のコロナ渦の世の中を予言しているようでもあり戦慄とさせられました。
性善説とか勧善懲悪などの概念がことごとくふっ飛ばされる!
まさに逆カタルシス!
もしまだ未見であればぜひ観ていただきたい!!