まさなつ

チェチェンへ アレクサンドラの旅のまさなつのレビュー・感想・評価

3.9
「ソクーロフを発見する」

シネ・ヌーヴォでやってる特集。

ロシアには個性的な監督がたくさんいますね。
この作品のアレクサンドル・ソクーロフという監督もその一人と思いますが、「太陽」しか観てない。この作品はぜひ観たかった作品。その他も観たかったけど、これ一作に終りそう、、😢

お婆ちゃんがチェチェンのロシア軍駐屯地に孫を訪ねる話。

お婆ちゃんと駐屯地に溢れている武器の数々の不釣合いさ。若い兵士たちとの何気ないやりとり。兵士たちはお婆ちゃんに故郷を見るのか?

駐屯地の外の崩れかかった街に暮らす現地の人との触れ合い。

この複雑な地域のことに詳しくないので、どこまで受け止められたか自信はないけど、声高に反戦を叫ぶことなく、何気ない言葉や表情で戦争の本質を描いてると思う。

お婆ちゃんになっても、もっと生きたい!と言うお婆ちゃん。一方、職業軍人の孫は、、^^;
それでも、あの重そうなお婆ちゃんをお姫様抱っこする孫。その重みは命の重み。孫にしっかり伝わっただろうか?

ロシア人のお婆ちゃんと、チェチェン人のお婆ちゃん。長いこと生きてきた二人が抱き合う姿に、争い殺しあうことの虚しさを醸し出してる。
まさなつ

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