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赤胴鈴之助のmitakosamaのレビュー・感想・評価

赤胴鈴之助(1957年製作の映画)
2.9
オープニングで漫画の原作のカットからは入り、「何奴!?」「赤胴鈴之助だ!」と、お決まりのフレーズ。タイトルバックからの主題歌「剣をとっては〜日本一に〜♪」と始まる。格好良い!
今で言う所のメディアミックスだよな。武内つなよしの漫画から始まりラジオドラマをへての映画化。どれもヒットして相乗効果を上げたのなら充分今にも通じるメディア商法をやってたんだと思う。
序盤は幼少時から始まる。これで赤い剣道の胴に包まれた捨て子だったことも紹介してる。健全に育った幼少期、と駆け足で上手くキャラクター紹介してる。

中盤から青年期。赤胴は梅若正二。赤胴で人気が出た新人で天狗になって干されたという話。
ヒロインしのぶは中村鴈治郎の娘、中村玉緒!若い!可愛い!今みたいなダミ声じゃないぞ!
道場破りにきた火京物太夫と岳林坊 と戦ったことをきっかけに江戸に出て千葉 周作道場に来る。
ネーミングが良いよな。火京物太夫-ひきょうもの太夫。いかにも卑怯者だ。
千葉道場に来ると後のライバル竜巻雷之進と確執が生まれる。これまたナイスネーミング。たつまきらいのしん!たまらんぜ!
竜巻さんを演じるのが長谷川一夫の子、林成年。これが一番のお気に入り。もう竜巻さんから目が離せませんわ。濃ゆい大きな如何にもな時代劇顔。濃ゆい演技。しかも竜巻さんツンデレだ。最高。

実際に各キャラも上手く立ってるんだよな。名前通りのキャラクターが各々キャラにあった行動をするから、漫画的だけど物語は自然なんだな。

ただ物語が佳境に入った所で第一部完!続きは次の映画で…ってそんなのあり?それこそ昨今のメディアミックスじゃん。
続きは2ヶ月後公開の第二部・月夜の怪人を見ないとわからないんだな。あこぎだなぁ笑。
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