実話を基にした社会派ドラマ。ロンドンのパブ爆破事件の犯人として、無実の罪で投獄されたアイルランド人の親子を描く。
劇中の司法界や警察などの国家権力には、ホントはらわた煮え繰りかえりまっせ。そこには人種や歴史的な背景も関係してるんでしょうね。
物語の本題は、何を言っても反発する息子とその父親が徐々に、親子の溝を埋めていく点で、センチな気持ちにさせますね。不器用な親父のストレートな愛情表現に泣けるよホント。
その他、冤罪を晴らし自由を勝ち取るための闘い、緊迫の法廷劇や暴動シーンと見所は多し。憎たらしい警察官を威圧的な風に捉えるローアングルショットなど、撮影方法にも注目ですね。
鑑賞後は疲労感が残るけれど、見ごたえがあり面白い。