Nao

父の祈りをのNaoのレビュー・感想・評価

父の祈りを(1993年製作の映画)
3.8
何度か観ているけれど、これが実話だと思うと何度観ても心が痛む。
何故冤罪が起きてしまうのか。
決定的な証拠が無く、寧ろ人種的な偏見や差別は決して許せるものではないし、失った15年を取り戻す事は出来ない。
父親が本当に無念でならない。
原作者でもあり、本作の主人公のモデルとなったジェリー・コンロンは釈放後もトラウマからアルコールやドラッグ中毒に悩まされたという。
本来はもっと明るい未来が待ってたかもしれないと思うと、司法制度や法廷の意味だったり、真実の追求とは何かを改めて考えさせられた。
ラストの展開は彼らの心情を察するとめでたしとは言えるものではなかった。
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