アァーーーーーー

ルシアンの青春のアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

ルシアンの青春(1973年製作の映画)
3.8

なんだこれ。。


第二次世界大戦中のフランスの話なんだが、

ど田舎育ちで教養も無ければポリシーもない若者が、食糧の為に野っ原にいるウサギや鳥を射る射的の技術を買われてフランス領にあるドイツ警察で仕事をし始めるが、
いきなり特級の権力を手に入れてイキりまくり、
イナカモン丸出しで、それはそれはいじめられっ子がイキナリヤンキーグループに入ったかの様な、
田舎から東京に出てきて都会デビューしたかの様な分かり易すぎるイキリ方で、
バカだから酔っ払った勢いでベラベラリークしまくって恩師の先生が拷問にかけられたり、
自分の敵はユダヤ人なのに、
一目惚れした女がユダヤ人で、その女の住む家に勝手に上がり込み高いシャンパンをぬるいまま6本もプレゼントして何のお祝いでもないのに「お祝いだ」と言ったり、
気にくわない事があると「俺は警察だぞー!えらいんだぞー!!」と持ってる銃で脅したりするし、
人の家で勝手にメシは食いまくるし、
敵との銃撃戦の最中にウサギを見つけて、そっちを打つのに夢中になった隙に仲間がやられたり、、
バカで善悪の区別は全くつかないから誰彼構わずというヒジョーーに困ったやつ。
見てるとスゲー腹立ってくるw

なんか笑っていい映画なのか、なんなのか。
面白くないけど面白いというかw

最後も「この人は後に捕まって処刑されました〜」というテロップが出て終了。。ww

時代背景とそれに沿った配役、当時のフランス国内におけるユダヤ人とドイツ人に挟まれたフランス人という設定がこの映画を唯一深いものにしているけど、
何より主人公を演じた彼の感じが
本当にバカそうで本当にイナカモンぽくてでモサくて、映画全体をダメにしてる感じがあってw
もうちょっと感受性や内向さ、不安定さとか、ただ単純に魅力的なカッコよさがあればもっと良くなる映画だった様な気がするんだよなー。

流石の鉄壁ルイマルも、もう後半とか「もーこいつでオッケーしちゃったしなぁー、こいつに合わせて演出すっかぁー!しゃーねーかあ!」ぐらいの感じ出てるしw


話の内容は全然違うけど、時代設定や質感とか風景とかで「存在の耐えられない軽さ」思い出した。

あと本気で生きた獣殺しすぎw

まあ、自分も頭がいい方じゃないので、親の教えの様に「他人にバカって言っちゃいけません!バカって言ったら自分がバカになるんだからね!」ってのを普段から気を付けていますが、この作品だけはいいっしょww
アァーーーーーー

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