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イン・アメリカ/三つの小さな願いごとのmumbleboyのレビュー・感想・評価

3.7
マイリストに何でこれが入ってたのか謎なんだけど、これ何だっけと思ってそこにサマンサ・モートンの名前があるのを見てこれ観ようと思いました。サマンサ・モートンというとほぼ同時期に出た「モーヴァン」という映画が当時リアルタイムで映画館で観てすごく刺さったのを思い出します。日本ではあまり観られてないかも知れないけど、もう1度は観てみたい映画です。

今作は初めからほぼ終わりまでちょっと居心地が悪い映画でした。必ずしもそれは悪い意味ではなく、貧困家族には厳しいニューヨークという街での話なのでいつでもギリギリな生活で危険にも囲まれているので居心地が悪く思えてしまうのはある意味正解だと思う。ただ細かいこというとこの映画は2002年のニューヨークが舞台らしいけど、もうマンハッタンのほとんどがジェントリフィケーションされてて貧困者が住める様な建物はヘルズキッチンには残ってないと思う。下階に住むマテオの描写がかなり際どいというかやりすぎな感じもしたけどこれは監督が子供だった時の目線だからそうなのかも知れない。大人はずっとピリピリしてるけど子供たちがこんな環境でも子供らしくいられてマテオとも仲良くなっていくのが一番良かった。色々ツッコミどころはあるけど楽しめました。
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