エイリアンシリーズの4作目。原題のResurrectionとは「復活」「蘇生」という意味で、まさにそんな感じの始まりをしている。
そして、今作の監督は『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ。1、2、3に続いて、これまた名監督が起用されていて、ここまで来ると驚きよりも感心が強くなってくる。もはや名監督製造機みたいなシリーズですね。
それはそうとシリーズ4作目となると、もう90年代後半だからか、1作目と比べるとCG技術は格段に向上している。だからか、今までで最もゴア表現が直接的で、エイリアンの規模感もグレードアップしている印象。なんというか、撮りたいシーンが全部想像通りに撮れてるんだろうな、という映像の納得感は凄いある感じ。
とはいえ、展開的にはシリーズを通していちばんツッコミどころが多いんじゃなかろうか。正直、前提が無理やり続編にしてるみたいなところもあるので、辻褄が合わないところを指摘するなら結構ある。ただ、後味の悪い繋げ方ではないので、まあまあまあ…という気持ち。
あと、理由は言わないけど、はじめてエイリアン側に感情移入した。まさかエイリアンに対して、こんな気持ちになるとは…。なんというか、尾を引くしんどさを今も感じているので、結果的にシリーズの中でいちばん印象に残った作品にはなりました。