エイリアンシリーズ第４作目。
サブタイトルの「RESURRECTION」は復活を意味してるらしく、前作クイーンのベビーと共に自決したリプリーとエイリアンのまさに復活を描く。
復活といっても前作３作目からなんと200年が経過した世界で、リプリーはオリジナルの血液からクローンとして復活を遂げます。
なので、同じリプリーでも全くの別人なんですね。ただ所々に不思議と記憶があり、「エイリアン2」で一緒に逃げた女の子の記憶や、長きにわたってエイリアンと対峙してきた記憶は薄っすらだが残っている。
監督はフランス人監督のジャン＝ピエール・ジュネ。個人的にデヴィッド・フィンチャーの「エイリアン3」は話がシリアスすぎてそこまで好きじゃないんですけど、今作はエイリアンとの真っ向勝負という感じが戻ってきて、シリーズの中でも上位にくるくらい好きです。
キャラクターの個性がそれぞれ際立ちすぎてて、人間の愚かさや、傲慢さなど様々な面で楽しめると思う。
ゴリラ顔の逆さ梯子二丁拳銃とかイケメンやし、ドレッドヘヤーの黒人は両腕に仕込んだ小型銃最高にクール！！！車椅子の彼も強かったし、被験体になってしまったインテリメガネが最後蜂の巣になりながらも、裏切りクソ博士をワンパン食らわして博士もろとも頭からエイリアンを貫通させる荒技は素晴らしいの一言笑。
エイリアンを研究してた白衣のおじさんたちがみんな気持ち悪いのもなんか笑える。
個人的にドレッドヘヤーと坊主のマッチョ青年には死んで欲しくなかったよーー。
民間船のリーダー的なハスキーボイスの彼が1番最初に簡単にやられてしまうのは、これから先誰が生きるか死ぬか想像が出来なくなるのが今作の魅力かな。
リプリーが自分のクローンの失敗作を涙ながらに燃やすシーンはどこかグッとくるものがあります。
今回もラスボスはエイリアンクイーンなのかと思いきや、コンプリートBOXの表紙にもなるくらいのものっそいインパクトの造形である人間とエイリアンのハイブリッド的な存在のニューボーン。絶妙に身長高くて気持ち悪いのに、甲高い声でどことなく「マ〜マ〜」といっているような声は最後宇宙のチリとなってしまうシーンでかわいそうに見えてしまった笑。
久しぶりに見たけどやっぱ面白い。
エイリアンシリーズは昔からの1〜4がやっぱりいいですなあぁ。
今作は「劇場公開版」とタイトルバックと荒廃した地球が描かれるエンディングが通過された「完全版」の２種類が存在する。ジャン＝ピエール・ジュネ監督は「完全版は別エンディングというコンセプトアートが存在したから、再編集したものであって、劇場公開版こそが私にとってのディレクターズカット版だ」と公言している。
再レビュー
