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ドッグヴィルのHKのレビュー・感想・評価

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
3.8
ラース・フォン・トリアー監督作品。

全編スタジオ内での撮影となっており、視覚的なものは一切取り入れず、ナレーションと俳優の演技を中心に構成され、演劇のような仕上がりになっている実験映画であるが、それでも彼の作風、及びエッジの鋭さは変わらない。

閉鎖的な村に突如訪れた余所者、グレイス。ギャングに狙われているということを知った村人のトムは、村の人々の道徳心や社会性を高める理由も絡め、彼女が村の仕事をやることを条件に彼女を全員で匿うことにする。

しかし、彼女の正体がわからないことも含め、疑心暗鬼が募るにつれ、彼女に対する不信感及び仕打ちもエスカレートしていく・・・

本当の意味での奉仕をやってしまうといずれは自分を見失ってしまうということを今回の映画で知ることができたと自分では思っている。

ラストの後味も良し。
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