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ドッグヴィルのmihoのネタバレレビュー・内容・結末

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「いけない、
彼らのしたことは間違っている
正義を行う方法があるなら
それを行使すべきだ
ほかの町のためにも、人間性のためにも
そして何より1人の人間のためにも
つまり彼女自身だ」

作中のこの言葉が胸を打たれました。
自分の人間性が100%正しいわけじゃない、それでも正しく寛容であろうとする人間を貶めることは間違っているし、するべきじゃない。

集団心理の話やとおもったら、閉鎖的集団の人々の人間性の話やったと感じました。
閉鎖的空間では壁なんかあってないようなもの、噂はすぐに広がるし、すぐに共有したがるし、互いに監視しあう。
そういうことを表してあえてあのセットなのかなと…
自分で良いか悪いかも判断できひんくらい弱く、だからこそ自分のことしか考えられず、自分のことだけ守ろうとする。
悲しきかな自分の会ったことのある多くの人がそういう人やった…

ここまで酷い目にはあったことはないし、それこそ傲慢に聞こえるかもしれへんけど、閉鎖的集団に身を置いた状況で、自分が受け入れられず、嫌なことをされることが数えれへん程あって、その度に嫌悪したりしてたけど、そういう集団の人ってめっちゃ弱いんやなと改めて分かって、心の助けになりました。
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