ふふい

ドッグヴィルのふふいのレビュー・感想・評価

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
3.4
8/17 映画合宿5本目

本物そっくりにセットを作って本物に見せかけるのが映画、という認識とかけ離れた、観客に"ここには壁があることにしておいてくれということだろう"と認識させることで初めて成立する舞台の第4の壁のような映画。とても実験的だと感じました
逆にセットがあれであったからこそ村の狭さや貧しさが際立って見えたのかな

脚本はまあキツい、閉鎖的な空間での人間の心理をかなり長時間かけて描いています。排他的な村民、美しく若い女への嫉妬、肉欲、ほぼそれだけでまあよくこんなに長い映像撮れたなあ。そして希望のあるラスト。胸糞悪いと書かれている方が多いですが、後味はそれほどかなと思います。
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