こぅ

ブルースチールのこぅのレビュー・感想・評価

ブルースチール(1990年製作の映画)
4.0
久々3回目の鑑賞。

ジェームズ・キャメロン監督の元妻キャスリン・ビグロー監督による【バイオレンス・ポリス・アクション】。

タイトルのブルースチールとは、銃の色、拳銃の意味。

警官に憧れていたメーガン(ジェイミー・リー・カーティス)は、ポリスアカデミーを卒業し念願のニューヨーク市警に就任するも、初めてのパトロールで、スーパーマーケットの強盗を発見し、自分に銃を向けた理由で強盗を射殺するが、偶然居合わせた男、ユーシン(ロン・シルヴァー)に強盗の拳銃を持ち去られ、過剰行為と見なされて停職処分を受ける。銃を持ち去ったユージンは、銃の持つ暴力的な魅力に取り憑かれ無差別殺人を繰り返してゆく…。

先ず、脚本のどうにもこうにも【穴ボコだらけ】は否めない。
犯人の大胆不敵過ぎ、主人公は警戒なさ過ぎ、警察は無能なのだ。
脚本は危機的状況、或いは見せ場作りを重んじる余り、結果数々の突っ込み所が発生したと考えられる。
逆に見せ場重視にして、脚本の穴は承知だったのだろうか⁈

悪いのは脚本だけで、オープニングタイトルの銃を映した映像を始めとする、青みががった映像やスリリングなムード(ホラー的テイストも)、音響もリアルなガンアクション、と女性らしからぬ【骨太で男勝り】な演出が炸裂している。それは今観ても色褪せてはいない。

もはやターミネーター的⁈しぶとい【変態サイコ野郎】を演じたロンは怪演。
ジェイミーは【トゥルー・ライズ】(←ジェームズ監督繋がり⁈ )から見たら初々しい。


クライマックスの撃ち合いは緊迫感に溢れた名シーン。
潔い締め方(エンドロール)も渋い。
こぅ

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