公開時の初見以来の再見。
いやあ〜オモロかった!初見時よりオモロかった!
ほとんどストーリーらしい事件はないけど、ラストはちょっとだけドラマチック!
コメディーじゃないけど、ちょっとだけおかしい!
登場人物が全部ろくでもない人たちだけど
ちょっとだけ憎めないし、可愛い
素人っぽく撮っているけど、ちょっとだけ【いや、かなり!】プロの計算がある。
何にも描いていないようで、ちょっとだけ【いや、かなり!】世の中の本質的なことをついていて、鋭い!
例えば、
バラエティ番組でも、
「さあ、目的地に着きました!」みたいなシーンあるよね。映画でもよくある。
しかし、実際はその目的地までの長く退屈な道中がある。
ついてロケして、あるいは、ある場所に訪ねて、初日は歓迎されるかもしれないけど、その翌日に退屈な時間がある。
っていうか、世の中、人生、
ほとんどが退屈な時ばかりだよね、
ニューヨークの小さな部屋で、
T Vディナーって、なんて貧しい食事!
クリーブランドでエリー湖見ても、霧と雪で何も見れない。
憧れのフロリダには何もない。
どこにいても部屋で待ってろ、と言われるエヴァ。
ちょこちょこついてくる相棒エディが何気なく放った言葉がこの映画のテーマ。
「なんか不思議なんだよな、初めて来た場所なのに、いつも見てる風景と変わんないんだよな。」
人生のほとんどは、空間のほとんどは、
退屈で変わりばえしない。
でも、ちょっとだけ珍しいことも起こる。
ちょっとだけ寂しくて、切ないけと、
ちょっとだけおもしろい。
人物を定点カメラから、淡々と観察する手法は、小津安二郎を想起される。
小津カメラよりもっも遠くで、距離を置いて。
テレビ画面から人物を撮るショットなど、この監督ならのセンスの良さも感じました。
ジャームッシュ監督、この作品から20年以上経って、また近年「パターソン」という名作を発表した。
この作品のセンスが一時的なものではなかったことの証であり、とても嬉しくなりました!
あの3人、あの後も、どうにか生きていけるだろうね。
会ったとしても、盛り上がるのは一時なんだよね、多分😊