狭須があこ

50/50 フィフティ・フィフティの狭須があこのレビュー・感想・評価

4.1
私思うんだけど

こういうの見るとき「これは他人事ではなく、私にも起こりうることなんだ」って思うのやめるべきだと思った

これは私ではなくこの人に起こった悲劇なんだ。私には起きてない。
これから何が起こるか私にはまだわからないし、起きない可能性だって十分ある。だってフィフティーフィフティーなんだろ!!半分は起きねぇんだよ!!メンタルやられるのは起きてからにしたい。

じゃないといちいち「あぁ…私と同じくらいの年齢でこんな可能性が…」とかいちいち、いちいち私は死への覚悟を決めようと葛藤しないといけねぇの。映画一本見るたびにだよ。キツ過ぎる。
ゴードンレヴィットが、一歩間違えば日本人にも居そうな風貌なのもキツイ。取引先にちょっと似てる人いるもん

スゴイ細かいところに彼の私生活が現れていて、マジで「フィフティーフィフティー」の事態はこの世にあるんだなと思うとお腹がキュウッってなりました。「なるべくしてなった」とかならまだいいよ?
「今まで積み重ねてきた自分の健康的な生活も、積んできた徳も関係なくとりあえずあなたは原因なくガンです」っていう、「日頃の行い」っていうワード帳消しの告知ヤバくないか

彼女、セラピスト、親友、お母さん、お父さん、誰の気持ちでも耐えられないんだけどw
お父さんの表情に泣いてしまったし、まぁどうするが正解も何もなくて、誰にもどうしようもないからみんな右往左往しながら必死に向き合う努力をするしかないんだなぁと思いました。
目をそらす人も居るし、普段通りにしてくれる人もいるし、なるべく力になろうとする人もいるし、知識で協力しようとする人もいて、たぶん全員苦しいんだよな

個人的には、やっぱ女の子の保身ってズルイよな…ってウンザリしながらも、ブライスダラスハワードは可愛すぎると思いました。
アナケンも可愛すぎるけど私な、たぶんこういうムチャクチャ言う女の子に振り回されに行っちゃうタイプですわ

あぁ結局映画見ると感情移入してしまう。
こういう人たちと一緒に何回も覚悟して、何回も一緒に死んでいく。って経験をし過ぎて、「いつ死んでもおかしくない」って感情は他人以上に持ってる気がします。

つまり、だから私は、いつ死んでも心残りのないように、遊んで暮らしているワケです。しゃーないよな!
明日生きるも死ぬも、フィフティーフィフティー。映画から教わった大事な教訓です。
狭須があこ

狭須があこ