EDDIE

50/50 フィフティ・フィフティのEDDIEのレビュー・感想・評価

4.1
いつも変わらぬ親友の存在。大切な人の存在がいかに大切かを感じさせてくれるハートフルコメディ。

27歳にして“ガン”にかかり5年生存率50%の余命宣告をされた青年のストーリー。
主人公のアダムをジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じ、親友カイルをセス・ローゲンが演じます。そしてこのセス・ローゲンの実の友人であり脚本家のウィル・レイサーの実体験をもとに映画化した作品。
これが実にバランスよく、“がん”という病気の深刻さは伝わる一方で、お涙頂戴の重苦しい作風になっていないことに好感が持てます。とにかく親友のカイルの存在が大きい。

アダムには美人な彼女レイチェルがいます。ブライス・ダラス・ハワードが演じましたが、本作ではちょっぴり憎まれ役。本作の中でもレイチェルのセリフにも行動にも現れていた人としての不完全さ、これは彼女がただの悪い女というわけではなくて、こういうことはあり得るということでしょう。
とにかくそばで献身的に支えてくれる彼女の存在。もちろん本心からそのようにサポートしてくれる人はいるかもしれませんが、レイチェルはそうではありませんでした。

そんな時にも常にそばにいてくれるのがカイルなわけです。
バリカンでアダムの髪を刈るとき、アダムの傷の手当てをするとき、一緒にナンパに出かけたり、水タバコを吸ったり、病気になる前と後でも変わらず接する彼の存在はとても観ていて心地が良かったです。

そしてもう1人本作で欠かせないのが研修中の臨床心理療法士キャサリン。アナ・ケンドリックが演じますが、彼女自身レイチェル同様不完全ではありました。だけども常にアダムと向き合い対話をし続けたのです。2人の関係性の行方は賛否あると思いますが、個人的にはアダムとキャサリンの関係性は凄く素敵だと感じました。

過去にも鑑賞済みの作品ですが、私はとても好きな映画。何より主要キャストの3人ジョセフとセス、アナケンが大好きなんですよね。特にセス・ローゲンは今後もコメディ路線で沢山いい映画に携わってほしいなと思いました。

※2020年自宅鑑賞105本目
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