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恐竜・怪鳥の伝説のmitakosamaのレビュー・感想・評価

恐竜・怪鳥の伝説(1977年製作の映画)
2.7
これは中々のヘッポコ作だゾ。
東映が怪獣ブームに乗り制作した、恐竜パニック映画。

主演が渡瀬恒彦なのだが、コレまた意味不明のキャスティングだ。父が富士恐竜生存説を唱え学会から追放された博士で、その父の無念を晴らすために争う男。
何故か常にイライラして焦燥感を煽るキャラクターだ。何にイラついているのかサッパリわからん。恋人のダイバーの子にも辛く当たるのだが、その理由もわからん。
単にヤクザ映画以外の演技が出来ないだけなのか?

富士の樹海で見つかった巨大卵から端を発し、富士五湖での騒ぎ。恐竜の目撃情報が相次ぎ、遂にプレシオザウルスと翼竜ライフォリンクスか登場し人々を襲う。

怪獣映画ではあるが、どちらかと言えばジョーズやアナコンダなどの動物パニックものに近い。二体の恐竜も着ぐるみじゃ無く操演なのも興味深い。

しかし一向に話が進まない。渡瀬恒彦がイラついてるだけで、一向に恐竜が現れん。
現れたと思ったら富士山爆発で強引に話を閉める。
サンダ対ガイラも海底火山の爆発で幕引きしたけど、ちゃんと冒頭から怪獣が活躍してたから良いんだよ。
全然現れず、なんの活躍も無いまま爆発に巻き込まれるなら何の為に出てきたんだよ(笑)

ただイラついて当たり散らした女を助けて終わり。渡瀬恒彦のキャラも何が目的で何を為したかったのかサッパリだ。
とにかく何もかも意図が不明だ。
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