なすび

欲望の翼のなすびのレビュー・感想・評価

欲望の翼(1990年製作の映画)
5.0
ひゃぁぁぁぁぁあ!!!!!!無事死亡いたしましたァァァ!なにこの映画意味わからんぐらいエロすぎるだろ!!!しかもイケメン男3人の贅沢なショットだらけでもう頭は死ぬし体は火照るし…!もう!!なんなのよ!!!映画の完成度も高えよ!!!最高でした😭(感情が溢れ出す)

終始湿度もエロさも200%で男女の関係が絡まり合っていく、がっつりなエロ描写はないはずなんだけどまぁ画面がじっとりしてて肌が触れ合うか触れ合わないか…の瀬戸際や目線や肌の質感で魅せるエロさ。なんだか見てるこっちまで汗ばんでくるような、心臓が勝手に高鳴り出す。

男はあっさり女を捨て、女はいつまでも忘れない、追いかけ続ける。「この1分を忘れない」「俺は肝心なことは忘れねえんだ」男と女の恋愛観の違いのようだ。
恋の始まりも成就してからの楽しみも喧嘩して別れるところから忘れられずに引きずることまでテンポよく見せるのが上手い。

抽象的で破片をちりばめる様な表現が多く、フランス映画の様な気怠さと大人っぽさがある。かつて人がいたが「人がいなくなった場所」だけを映すことで喪失感を表わしているのがとても好みだった。言葉でなく映像が雄弁。

御坊ちゃまで美青年、女を取っ替え引っ替えしてもどこか充たされない、本当の母親をそして本当の愛を探しているレスリーチャンは横顔が美しく
恋心を隠したまま友人として好きな人と接して利用されてしまう悲しき男の中の男、タンクトップから隠れ見える筋肉と警官帽から覗き見える熱い眼差しがセクシーすぎて直視できないアンディラウはあまりにもタイプすぎてしんどいし
最後に謎に現れてただ身支度をしているだけなのに危ういほどの男の色気とダンディさを見せつけてくるトニーレオンはずるすぎる

3人が同じ世代に生きて同じ映画に出ていることが贅沢すぎて卒倒モノ…神様はどしたんですか…

ひゃーーーあっという間だったからもう一度でも何度でも見たい、何度でもあの湿度に溶け込んで惑わされて恋に落ちて、何度でも何度でも雨に濡れる。

音楽の使い方もうまいんよなぁ(爆音映画祭で見たので尚更楽しめた!)

そういえば最後のトニーレオンは「花様年華」に繋がると知っていたから待ちに待った登場で興奮高まったが、見終わった人たちが口を揃えて「最後の男は船乗りではない、誰だ」と言ってておもしろかった笑
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