恋する惑星

欲望の翼の恋する惑星のネタバレレビュー・内容・結末

欲望の翼(1990年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

「夢で逢おう」

だれもが夢を追っている。いや、夢を見ようとしている。ミミの夢はヨディと一緒にいること、寡黙な警官は公衆電話が鳴る夜を夢見ていて、ヨディのシャイな親友はミミがフィリピンから帰ってくることを夢想している。
夢とは願いであり、祈りであり、昇華であり、浄化であり、ときにはアイデンティティの拠り所でもある。
残念ながらヨディにとってはスーもミミも夢ではない。
彼の夢は実の母親に逢うことである。現実の女性に向き合わず、夢に逃げ込み、夢にしがみつき、夢の中に自閉している。
終わらない夢はない。目覚めれば夢は終わる。叶ってしまうと夢は終わるし、破綻しても夢は終わる。もし人生が夢なら、その長い長い夢も死ぬときに終わる。夢は終わるからこそ夢であり続ける。
相田冬ニより抜粋

これを読むまで夢で逢おうというセリフに引っかかっていたし全く感じ取れなかった自分がとても悔しい。
もしこの人が言う夢がそう言うことならば、今自分の身に起きていること、起こしていることの大体が理解できる。

トニーレオンもっと出せや
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