ビターチョコ

カンフーハッスルのビターチョコのレビュー・感想・評価

カンフーハッスル(2004年製作の映画)
4.0
『少林サッカー』が大好き。
だから「同じ監督の次回作だぜ!」と期待して観た。
CMで「ありえねえーーーっ」と言ってた気がする。

★注意!
ちょっとネタバレ有り。

あらすじ。
1930年代の上海は暴力団に支配された街。主人公のシンは「ビッグになりたい」と、暴力団のマネゴトをしてるが上手くいかない。ただのチンピラだから。さて、庶民のアパート「豚小屋砦」は大家夫婦が酷いが、住人たちは(それなりに)楽しく暮らしていた。そこに暴力団がきて暴れ始めたとき、(アパート住民の)カンフーの達人三人が本気を出した(!)。とりあえず暴力団は去ったが、すぐ報復が始まり、血で血を洗う戦いになっていく……。

『少林サッカー』とキャストが五人は同じ(もっとかも)。日本のテレビドラマ『闘え! ドラゴン』でなじみ深いブルース・リャン出演も嬉しい。

ありえない展開は、ネタバレになるので書けない。前半からずっと「お馬鹿」な要素いっぱいで楽しい映画。でも盛り上がらない。中盤もちょっと微妙な感じ(たまに緊張感あって面白いけど)。熱いシーンが色々あるが、なんだか乗れない。
しかし、後半に来る!
すごい格闘シーンはやっぱり嬉しい!

あからさまなCGが「ちょっと」気になるが、とても面白い映画だった。脚本の完成度は高くないかもしれない。でも、ちゃんと伏線は回収されるし、「ぐっ」と来る。観て良かったと思える映画になっている。主人公のヘタレ具合も楽しいし、彼は自分の居場所をやっと見つけた。愉快になるから、たまに観たくなる映画。