三上新吾

夜のピクニックの三上新吾のネタバレレビュー・内容・結末

夜のピクニック(2006年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

映画のお手本のような映画。
演出過多の感は否めないが同じような画の続くこの題材なので仕方ないとも思うし、未完成感というか、見てて少し恥ずかしくなるという点において高校生という若さの表現に適した演出なのかもしれない。
映画は上手くいかないことを描く、そして最後に上手くいく、これでカタルシスが得られる。単純だが忘れられがちな基本。
お互いが相手に嫌われてると思って忌避してきたという異母兄妹同士の疑似恋愛感が上手く表現されている。
途中少し話せたり、サイドストーリーが主人公たちに繋がっていったり、それぞれの楽しみ方をしている生徒たちがきちんと描かれて居たり、原作愛のある映画、隠れた名画だと思う。
三上新吾

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