みおこし

幸せはパリでのみおこしのレビュー・感想・評価

幸せはパリで(1969年製作の映画)
3.6
しがないサラリーマンのハワードは、妻との冷え切った関係に悩んでいた。ある日、ひょんな事から昇進し、上司主催のパーティーに参加した彼の前に現れたのは、上司の妻のカトリーヌだった...。

あのバート・バカラックが音楽を担当し、主演はジャック・レモンとカトリーヌ・ドヌーヴ、脇を固めるのはピーター・ローフォード、シャルル・ボワイエ、マーナ・ロイと枚挙にいとまがない、魅力あふれた秀作でした。
当時40代半ばの良いおじさんのレモンが、一斉を風靡していた絶世の美女カトリーヌ・ドヌーヴとラブストーリーを展開するなんて、ファンからしても結構びっくりな設定。でもやっぱりうだつの上がらない中年男を演じさせたらレモンの右に出るものなし!どこか愛嬌があって思いやりのある姿に、若い女の子でもついキュンとしてしまうのは自然と納得でした。
二人のデートシーンも、年齢差を感じさせないピュアっぷりで微笑ましかったです。
シャルル・ボワイエ邸でのラブシーンもロマンチックの極みでした。

あのエンディングはこのご時世だと賛否両論あるかもしれませんが、たしかに映画だから何でもアリかな、と思っちゃうのが不思議なところ!(笑)まさに主題歌の通り、「私たちはエイプリルフールのように」恋に盲目になってるんだなぁと妙に納得してしまいました。

60年代のカルチャーに溢れた当時のニューヨークの街並みが楽しめるのもまた良し!
豪華キャストによるオシャレな作品でした。
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