フライ

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのフライのレビュー・感想・評価

4.1
テレビ版とは全く違う内容ながらも人類補完計画と言う難解な内容に視点を置いたストーリーは、結構楽しめたし、ラストが最高だった!戦艦の展開には正直ツッコミ所しかないが、普通の人間が、使徒やエヴァに対抗する手段としては、これしか無いなと無理やり納得…。
これまで培って来た物を、ここまで覆して製作した事にはかなり驚いたが、何よりテレビ版では虚勢を張り悲壮感の強かったアスカをここまで魅力的でカッコよくキャラ付けさせたのは驚いたし、逆に綾波レイと言う一番人気のあったキャラを、分かっていたとはいえ、ここまであからさまに陥れる描き方に潔さを感じた。何より人類補完計画と言う難解なものを、碇ゲンドウ、碇ユイ、碇シンジの親子3人でしっかり結びつけたストーリーに残酷さと悲哀を感じさせてくれたのがとても良かった。
テレビ版でもシンジの悲惨な描き方に複雑な感情が湧いたが、本作はもう悲惨とか言うレベルでは無く、最後はそうなるよと思わずにはいられなかったし、相変わらず宗教や戦争を想起させる内容に色々なものを感じた。
ラスト壮大な戦いとフォースインパクトの後、3人が静寂の中、歩いて行く後ろ姿は鳥肌がたったし、宇多田ヒカルの桜流し聞いてたら涙が溢れた。
正直何回見ても、分からない部分の方が多いが、ここまで壮大な展開の後、この後どう持って来るのか期待感と不安の入り交じった作品だった。それでも不思議と気持ち良さを感じたのも事実。