男と女の性が真骨頂だと思うけど、キムギドクが描く朝鮮半島も興味深い
この作品ではメガホンを取ることはせず、製作と脚本を担当
南北境界線を何ものかに駆られるように往き来する主人公プンサンケがひと言も発しないのは「うつせみ」ばりだし、男女のいびつなあり様も重く、キムギドク
一方で南北それぞれのメンツを担っている面々はシニカルに滑稽とさえ思えるタッチで描かれていて好対照
中盤までは男女×南北のバランスが絶妙だったのだけれど、後半、中だるみしながら収拾がつかなくなった感じ
劣情、頭より体が反応するほどの激情、深くえぐってくる名シーンがあっただけに残念
「レッドファミリー」より大味ながらキムギドク汁はたっぷりな怪作?