ジョルジュ・メリエスとはどんな監督だったのか。なぜ彼の映画はそこまでの作品に比べ、娯楽性が高く、今観ても楽しいものばかりなのか。
マジシャンだった過去や、リュミエール兄弟から認められる才能があったこと、キャリアが地に落ちたことから、なぜキャリアが回復の兆しを見せたかまで、彼の作家性と初期映画人の栄枯盛衰を観ることができました。
また、本作は終盤が面白いです。フィルムの修復作業が地味だけど、ものすごく大変で、それを細かに説明してくれるのが、過去から現代に『月世界旅行』が復活した愛おしさが増します。
デジタルリマスターに感謝しなければなと思います。