メリエスの素晴らしき映画魔術の作品情報・感想・評価

「メリエスの素晴らしき映画魔術」に投稿された感想・評価

KOKO

KOKOの感想・評価

4.0
カラー版を解説映像と共に。

幻想的な色遣いと、
もっと正当な、丁寧な評価を受けるべきだった
彼のセピア色の人生の
コントラストに胸が痛む。

でもこんな感傷はお節介で、
彼は夢を生きたのかな。

夢を見せるというのは、
こういうことを言うんじゃないかな。
これと、月世界旅行と、ヒューゴの不思議な発明はセットで見ましょう。
ジュネやミシェルゴンドリー、トムハンクスまで出てきて胸熱。ほんわかSF映画修復にシリアスな顔で挑む男たち激熱。長い間眠っていた色がびっくりするほど鮮やかになってて鬼熱。
Yukimatsu

Yukimatsuの感想・評価

3.0
昔ながらのDIYな美術の感じがすごく好き。
カラー版「月世界旅行」DVDに併録。

映画創世記にあたる1902年に世界初のSF映画を作ったジョルジュ・メリエス監督の生涯の足跡と功績をたどると共に、カラー版のネガの修復、復元の過程を追ったドキュメンタリー作品。

映像の魔術師の異名に違わぬメリエスの発明した映像の数々が紹介されるが、消えたり増えたりする単純なものなのに今見てもどれも面白い。
そして現在の職人らの手で、朽ち果てたカラーのネガを修復するドキュメントが熱くてめちゃくちゃ興味深い。

これを見たあとで「月世界旅行」を見ると、当時の時点でこの映像を作り上げたすごさと、色のついた映像をここまで綺麗に仕上げた人たちの想いの強さがより伝わってくる。


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1896年に映画を撮り始めるメリエスは1分程度の短編を量産する。当時映画で流れてたのは街の風景や、見せ物、マジックだったので、奇術師でもあったメリエスは独自のアイデアで映像を使った仕掛け(SFXのさきがけ的なもの)で当時の観客を驚かす。専門家いわく「彼はアバターを撮ったジェームズ・キャメロンのような映像の革命家だ」と説明する。そして1902年、H・G・ウェルズの小説をもとに15分もの長さの映像に取り掛かる。小説に描かれた数カットの挿絵から映像という形にする監督の力を俳優のトム・ハンクスも称賛している。

カラーがない時代に白黒のフィルムのひとコマずつ手作業で彩色してたのは途方もない手間だ。時代の移り変わりの末映画スタジオが閉鎖となった時に、メリエス自身で500本ものネガを焼いてしまう。1993年にスペインで見つかったネガ、ひとコマずつデジタルに取り込んだとこで放置され、2010年になって資金が集まり復元が再開する。ほぼ完璧に現存してる白黒盤と比べると、カラー版のダメージの激しさがよくわかる。フィルムが完成した時に、メリエスと現代の作り手が時を越えて繋がった気がして勝手に胸がいっぱいになる。1938年に死去するまでに作られた500近くの作品のうち現存する数は200ほどだと言われている。
はな

はなの感想・評価

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フィルム写真がデジタルでは再現できない独特の味や雰囲気を持っているように、現代のCGでは表せない空想の世界があらわれていた。
この時代、他の作品ももっと見てみたい……
mik

mikの感想・評価

3.6
記録
謎だった。
メリエスの作品は今となっては古臭いのかもしれないけれど、当時の人たちにとってはとても刺激的なものだったに違いない。
リュミエールの映像などももちろんそうだが、特に本作は娯楽としての映画の礎になった作品であろう。
今日まで続く映画の基礎を築いてくれたメリエスに乾杯!!
こんなにも時間とお金と頭を使ってでも復元させたくなる作品ってだけですごいなって思った
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