リリー

凍える牙のリリーのレビュー・感想・評価

凍える牙(2012年製作の映画)
3.3
原作は乃南アサの小説だとは知りませんでした。日本では2度もドラマ化され、主演も女性刑事なのですね。この韓国版では、あまりにも美しいからか、女性刑事の感情があまり読めず、また存在感があまりなかったのでそれは意外でした。
韓国映画ではよく、警察は無能であると描かれているようですが、この映画でも同様でした。ソン・ガンホが珍しく少し屈折した刑事役で、署内の刑事同士の間も妬みや諍いが絶えません。女性刑事に対する他の刑事のパワハラやセクハラが酷くて、観ていて不快感を感じてイライラします。最後にセクハラ刑事たちを見返して反省させてほしかったですが、それも虚しくモヤモヤ感が残ります。
事件は一件落着とも言えず、何しろ犬が一番可愛そうだったので残念な終わり方でした。
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