「あなたの存在証明(レーゾン・デートル)」という、春樹かぶれが若気の至りで言いたがる恥ずかしいセリフNo. 1を誰がどのように言うのだろうか、とおもったら若き日の室井滋がうまいこと言ってた。
真行寺君枝って最近見ないけど良いなあ。ちょっと口調が甘すぎて、もう少しクールな子の方が良いなあと思いましたが。
室井滋の仏文科の女の子ももうちょっと賢い感じが良かったけど、でも可愛かった。鼠もジェイも慣れてくればそんな気がしてくる。
ただ、小林薫は大好きだし、これは小林薫目当てに見たんだけど、小林薫だけなんか違う気がしました。
小林薫のモノローグは低い声で口調に温かみがありすぎる。もっと気取り狂った棒読みがよかったなあ(笑)見た目は完璧なんですが。
とはいえこの配役で三部作見てみたかった気がする。
けど、ラストの小指とかカリフォルニアガールズのレコードの子が病気の子だったとか、原作と微妙に違いを作っているのは邪魔な気がしたし、あのラストの「鼠の映画」はあれオッケーなんすか?80年代は受け入れられたのか…
とはいえ、震災前の神戸の風景が良く、とても楽しめました。
真行寺君枝の家から北野の異人館が見えた。キタノサーカスの横のマンションでした。彼女のつとめるレコード店は元町商店街。2人が食事してたのが伝説のキングスアームス?南京町、神戸女学院大、六甲教会…の近くにわたし住んでたんだ、懐かしい。
エンドロールで、昔勤めてた会社が協力として出てきてうれしかったです。
声の出演として野沢那智と小原乃梨子等が出ていたが何かと思えば、小林薫と室井滋が見ていた映画かあ。
この画質の悪いジャケ写…千社札のようなのはバドワイザーのラベルか。原作のイメージはなぜかハイネケンでしたが。