Mikiyoshi1986

残虐全裸女収容所のMikiyoshi1986のレビュー・感想・評価

残虐全裸女収容所(1972年製作の映画)
3.7
5月26日は"世界のゴッド姉ちゃん"こと、女優パム・グリアのお誕生日!
御年69歳ながら、その美貌は未だ衰えることを知りません!

ロジャー・コーマン製作、ジャック・ヒル監督、そしてパム・グリアのスクリーンデビュー作となる『残酷女刑務所』は、70年代のいわゆる女囚モノの先駆けとなり大ヒット!
続いて再び上記の3人が集結し、似たような女囚映画を撮ったのが本作『残虐全裸女収容所』であります。

全編フィリピン・ロケを敢行し、僻地の女囚強制収容所を舞台にエロとバイオレンスが大炸裂するB級娯楽作!

革命団の紅一点がパム、その一味に間違われ誤認逮捕されてしまった首相の愛人がアニトラ・フォード、そして収容所の看守は皆ゲイという素晴らし過ぎる設定。

前半は収容所の内情をじっくり紹介していき、強制労働や体罰、更には視察に来た役人の性接待までさせられるという、腐敗体制への怒りを徐々に募らせていきます。
後半は女囚たちを革命団に取り込む目的で、パムが潜入スパイを決行。
体制側vs革命側という分かりやすい代理戦争の行方や如何に?!

あくまでパムは準主役、本当の主役はアニトラであり、
分かりやすく『野良猫ロック』で例えるならアニトラ=梶芽衣子、パム=和田アキ子の図式。

パムはかつてタランティーノ少年の自慰の対象であり、
その後パムの代表作『Foxy Brown』へのリスペクトを込めた『Jackie Brown』を彼女主演で制作。

またパムの活躍をきっかけに、日本では東映ピンキーバイオレンスが生み出されることになるのでした。
Mikiyoshi1986

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