昔スプラッターブームの頃、ホラー映画の雑誌がよく売られていたもので、一度買ってみたことがあるが、表紙がこの映画だった。「死霊のえじき」がヒットした85年くらいだったのに、80年に作られたこの映画が何故表紙になってたのか謎。
そんな謎の映画がルチオ・フルチ監督だと知ったのは最近のこと。
代表作のサンゲリアの次の作品だけあって、こちらも評価が高そうだ。
一応ゾンビ映画だが、瞬間移動したり、眼力で殺害したりと、機動力は高いが、腹をぶっ刺しただけで燃えてしまったりと、意外と弱い。
墓からムックリするばっちいゾンビはサンゲリアが元祖だったはずだが、今作もミミズやウジやネズミやらも交えて、人体破壊のグロい演出には余念がない。
やはり時代的に古いので、スピード感がないし、カット割に連続性がないので、アマチュア臭さを感じてしまうのだが、世界観と音楽がやたらと素晴らしい。