松原慶太

ライク・サムワン・イン・ラブの松原慶太のレビュー・感想・評価

3.0
小品だけど、キアロスタミが日本の役者を使い、東京(横浜)を撮った、ということに意味があるのだろう。
高梨臨がデリヘル嬢にふんし、退官した大学教授に出会う、という話。大学教授役は、一般公募のなかからえらばれた素人のおじさん(奥野匡)。このヒトがじつにいい。
「老いらくの恋」ですらない、ちょっとした人生の、ちょっとしたヒトコマ。ヒリヒリ、ざらざらとした、現実特有の感触。
唐突なエンドロールには賛否があるだろうけど、監督としては、言いたいことはだいたい言った、ということなのだろう。
松原慶太

松原慶太