こしあん

ライク・サムワン・イン・ラブのこしあんのレビュー・感想・評価

3.5
なんとも言えない不思議な空気感が漂う作品。
そして、一番大きなポイントは我が静岡がロケ地のひとつになっているということ。
JR静岡駅前のロータリーで撮影が行われたそうです。
家康公の銅像がね、出てるんですよ。
映画の中では新宿っぽいところから繋がってくるんだけど、なんか不思議な感じ。

主人公の女性は袋井市出身という設定で、名物が桜エビで…というシーンがありまして、静岡人からすると、イヤイヤちょっと! 桜エビは静岡市の由比ですよっっっとつっこみたくなりますが、そこはご愛嬌ということで…

ストーリーは、
80歳を超えた元大学教授と女子大生、彼女の恋人である青年、それぞれの“一方的な愛”“うそとほんと”をめぐるドラマ。

1日にも満たない時の流れを追う話ですが
出てくる人がみんなちょっとヘンなんです。

そして、普通だったらそのシーン切り取らないよね、というシーンがいくつもつながれていきます。
説明も何もなく、細かい状況を淡々と映すことで観客に考えさせ、想像させていく。

特にドラマチックな場面や激しい展開があるわけではないのに、何か起こりそう、何か起こりそうという妙な緊迫感があるんです。
これって、ある意味、すごいですよね。

役者の方々も演技演技していない、ごく自然な感じでリアルな質感というか、『こういう人いそうでいない』感じがおもしろいです。
隣のババアもコワイ😂

個人的には、加瀬亮が好きなので大満足。
束縛が強すぎる、ちょっとアブナイ感じの恋人役なんですが、それがうますぎて、本当にいろんな役を演じられる人だなぁと感激。ゾクゾクします。

加瀬亮ファン必見です♪
高梨臨の透明感もステキ。
こしあん

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