まこと

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語のまことのレビュー・感想・評価

3.8
「良いものじゃないよ、魔法少女なんて」

正直に言います。
この手のアニメは本当に苦手で、開始10分でどこぞの女子高生のように「もぅマヂムリ。。。」状態でした。
心の中でナツキさんに謝ってました。


しかし、マミという少女に降りかかる運命のシーンから画面から目が離せなくなり最後で釘付けになった。
前編である今作のラストは衝撃的なセリフで締め括られる。
いかん、早く後編が観たくて仕方ない。

偏見はいかん、とつい最近「ズートピア」から学んだばかりだったのに、「萌え絵のアニメなんて…」と偏見を持っていた。すまん、ディズニー。


萌え絵の皮を被った、日本のアニメーターによる究極の匠技がそこにはあった。
魔女の世界の奇妙で独特なタッチ。まるで「ヘルタースケルター」の蜷川実花の色彩のようだ。
往年の劇画のようなキャラクターをアップで交互に撮す手法。
世界観とマッチする絶妙な選曲。
「魔法少女まどか☆マギカ」という可愛らしい子供向けタイトルの裏には、大人向けのギミックが沢山隠されていた。


演出も本当に良く出来ている。
あるシーンで友人の秘めていた恋心を聞くシーンがあるのだけど、そのシーンの女の怖さときたら…!
男が絡むと女ってやつは本当に面倒くさい(体験談)
まこと

まこと